毎年ながら、今年もあっという間の1年でした。議員なので年賀状を送れないことをご容赦いただきつつ、代わりに年初に掲げた目標をここでもう一度振り返り、次の年に向けての決意を書いてみたいと思います。
できたこともできなかったことも、それぞれたくさんありますが、皆さんからの多大なるサポートをいただき、なんとか一年やってこれました。改めて感謝したいと思います。ありがとうございました!
来年も、まだまだやるべきことがたくさんあります!次の一年も、どうぞヨロシクお願い致します。
<政治家として>
●選挙の時に掲げた「港区を良くする20のアイディア」の実現に向けて、日々邁進しています。現在、その進捗状況と次の4年に向けた政策をまとめた冊子づくりを進めているので(2015年2月に発行予定!)詳細はそちらに譲りますが、行政の方や他の32名の港区議会議員の方とともに、様々な施策を形にしてきました。
●「まちづくり・子育て等対策特別委員長」の任を受けた身としては、2014年4月現在の待機児童数がピーク時の247人から47人と大幅に減ったこと、また「第1子が保育園や幼稚園、認定こども園などに通っている場合、第2子以降の保育料が無料」となる23区初の取り組みが港区で始まったことが特に印象に残っています。その他、3年前から提案してきた「自転車シェアリング」の試行実験がはじまったこと、また「オープンガバメント」に向けたオープンデータ化の取り組みが計画計上されたことなども嬉しかったです。
●また、まちに住む人、働く人、学ぶ人みんなが地域にできることを考え、アイディアを実行するための場「みなとフューチャーセンター」から生まれたプロジェクトも、多数実現しました。
・子育てママを応援するイベント「Happy Nappy Day」
http://ecotoshi.jp/news/3951
・防災をエンターテイメントに。「アカリトライブキャンプ in赤坂小学校」
http://ecotoshi.jp/news/4076
●朝日小学生新聞にも「地方議員の仕事」として僕の活動を取り上げてもらいました。
http://ecotoshi.jp/news/4098
→港区議会議員としての一期目の任期は2015年4月まで。次に向けてやるべきこともたくさん見えてきました。今後も、多くの同僚議員の方々とともに、また僕のやり方を支持してくださるたくさんの方々やインターンの学生たちとともにアイディアを出し、ブラッシュアップして、実現に向けて取り組んでいきたいと思います。
(「Blabo!」、「みなトーーク」、「みなとフューチャーセンター」などに引き続き参加してもらえると嬉しいです。)
<NPOの代表としてその1〜グリーンバード>
●お陰さまで設立から12年となったグリーンバードは、国内外に63のチームを持ち、各地でまちのごみ拾いやまちづくりのサポートを行う団体になっています。(去年ご報告した時から11チーム増えました!)僕らの活動はまちの方々と若者をつなぐプロジェクトだと認識し、今年はこれまで活動に参加していただけない人にいかに来てもらうか、またどうやったらスケールしていけるかに注力しました。鷹の爪団をはじめ様々な団体とコラボレーションさせていただく一方で、ママ向けの企画や防災のイベントの運営でコミュニティづくりにより深く関わることもでき、一歩踏み出せたかなあと思っています。
●僕らの活動を寄付等で応援し、一緒に育ててくれる企業も増えました。個人の参加の仕組みも確立しつつあります。被災地の耕作放棄地を減らし、雇用を生み出すためのクラウドファンディングも成功!大阪マラソンでは、チャリティランナーの皆さんから多数の寄付をいただきました。
→これまで以上に参加のハードルを低く、もっとロックに。来年には新しいスタッフも迎え、事務局みんなで、それぞれのチームが自立できる仕組みづくりに取り組んでいきます。ごみから人々の生活を探る「ごみ総合研究所(ごみ総研)」の発足、それに2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた施策づくりも着々と進めています。認定NPOの取得に向けた準備も!
<NPOの代表としてその2〜スタンバイ>
●編集者/ライターの江口晋太朗さん、モリジュンヤさん、それに古くからの友人の入山忠くん、竹田芳幸くんに加わっていただき、ロゴを博報堂時代の同期につくってもらい、まちづくりに携わりたいという人々のヒントとなるコミュニティデザインマガジン「マチノコト」を立ち上げ、はや1年が経ちました。この間NPO法人「二枚目の名刺」さんをはじめ様々な方にサポートしただき、少しずつ形になってきました。
●今年からは「マチノコトオープンゼミ」という取り組みもはじめました。行政の職員、NPOの職員、企業の社員、政治家が平等の立場で一つの課題についてゲストとともに話し合い、交流を深める場として虎ノ門の「リトルトーキョー」でこれまでに3回開催しています。
●スタンバイはNPO法人化し、そのキックオフパーティを盛大に開催させていただきました。
http://ecotoshi.jp/news/4137
→来年は良記事を多数挙げてPVを増やすのとともに、防災ワークショップやツアー、コンサルなどの活動も拡げていきつつ、持続可能に経営できる方法を確立したいと思います。また、行政やNPOの職員、その他これからまちづくりに携わろうとしている人がすぐに自分が興味をもつ分野の記事を検索したり、プロジェクトリーダーと意見交換できたりような機能をつけるべく、運営メンバーと画策しています。
<一般社団法人の代表として〜未来キャンバス>
●まだ詳しくは言えませんが、子どもたちの環境教育、放課後学習のための一般社団法人を立ち上げました。近々、取り組みの内容が報告できると思います!
<その他、様々な活動>
●神社やお祭りに向けた活動、消防団の活動、商店街の活動などを、できる限りの力でお手伝いさせていただきました。今後も広告会社で培った「プロモーション」の武器をまちで活かしていきたいと思います。
●産学社の末澤寧史さん、コンサルタントの細川甚孝さんとともに、「Reading for Change〜社会を変える読書会」をはじめました。「社会を変える」ための具体的な方法を、過去の書籍や注目の人物から学んでいきたいと思っています。
http://ecotoshi.jp/news/4034
<個人として>
●まちの課題に対して、議員という立場で解消するべきか、NPOという立場か、それ以外か。手口はいつもニュートラルにおいて、今のプロジェクト、また新しいそれに全力で取り組みたいと思います。自分が求めているレベルに達成するまでは、一心不乱に。一方で、後進の育成にも力を注いでいきたいと考えています。
●今年も、シンガポールでの環境サミット、都立高校、武蔵野大学、千葉大学、嘉悦大学、仙台市市民活動サポートセンター、福島県内の若手職員向け研修会などで多数の講演をさせていただきました。せんきょCAMPやgreenz.jpのイベント、日本財団学生ボランティアセンター主催のイベント等にも呼んでいただきました。引き続き、高校生や大学生向けの講演活動等は積極的に行っていきます。きちんと体系立てて政治や地方自治を教えてみたいなあ…
●月刊『ソトコト』での「まちのプロデューサー論」に加えて、「日経カレッジカフェ」では「僕ら流社会の変え方」という連載もスタートさせていただきました。ハフィントンポストやブロゴスでも頑張って月に1回くらいは書く習慣をつけつつ、若者に向けた記事やコラムは、どんどん増やしていきたいと思っています。
以上、つらつらと書いてしまいましたが、ただ時代を嘆くのではなく、みんなの知恵を集めてまちの課題を解消するためのアイディアをどんどん出していくこと。みんなが気軽に参加できる仕組みづくりで、子どもたちにツケを回さない、多様性のあるまちづくりを実現していくこと。後進の育成にも注力しつつ、超優秀な学生インターンやその他たくさんの仲間たちとともに来年も突っ走りたいと思います。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します!
皆さん、それでは良いお年をお迎え下さい!
2014年12月27日
横尾俊成