NPO法人グリーンバードの代表を退任しました。


ご報告が当日となり、恐縮ですが、本日付でNPO法人グリーンバードの代表を退任することにいたしました。(理事にはもう少しだけ残ります。)

創設者で現渋谷区長の長谷部健さんから代表を引き継ぎ、「2020年までに100チーム」を合言葉に、多くの方に支えられ、思いをもった事務局スタッフ、そして国内外のリーダーとともに、ここまでなんとかやってこれました。チーム数は国内77、海外13、計90チームとなり、目標だった100チームは目前に迫りました。寄付金収入は3倍以上となり、財政を安定化させることができました。目標の一つであった認定NPOを取得することができました。表参道にコミュニティスペース「subaCO」をオープンすることができました。そして、ラグビーW杯や東京オリンピック・パラリンピックで私たちが活躍できる場を整えることができました。

プラスチックゴミの問題、ローカルコミュニティの再生など、取り組むべき課題は山積ですが、新しい事務局体制とリーダーズに、私はとにかく期待しています。新代表の福田圭祐は、彼が高校生の頃、私とTBSの秋沢さんがリーダーを務めていた赤坂チームにふらっと参加してくれた時からの付き合いです。まだ少し頼りないけれど、とても優しく、熱い想いを内に秘めたいい男です。元ラグビー部なので、ラグビーW杯直前の、とてもいい時期に引き継ぐことができました。事務局長の高橋愛香は、ちょっと真面目すぎるところがあるけれど、しっかり者で、組織になくてはならない存在です。スタッフの谷口茉莉は、太陽のような明るい存在で、いつも周囲を笑顔にしてくれます。

最近、講演などに呼ばれると必ずお話しするのが、「脱SNS」です。フェイスブックのタイムラインやグーグルの検索結果など、私たちが普段接している情報は、属性やインターネット上でとったアクションを考慮したアルゴリズムによって一人ひとりに最適化されています。それはすなわち、自分と異なる価値観と出会いにくいということです。摩擦が起きなければ、人々の発想力や構想力、それにイノベーションを起こす力は失われます。そして、他の価値観を持った人や別の境遇に置かれた人を思いやる気持ちが失われていきます。それは、社会で起きているいろいろな困難や、その解決に向けて取り組んでいる人への眼差しを失うということです。一方、まちのリアルなコミュニティには、本当に多様な人がいて、多様な価値観があります。まちはイノベーションの源泉なのです。

私は、まちには課題よりむしろ可能性を感じています。これから、3期目に突入した港区議会議員として、引き続き身近なまちで成功事例をつくり、それを各地に展開していく活動は続けつつ、これからは全国の「まちプロデューサー」同士、またそこに住む人同士をつなげて、様々な場所の関係人口を増やしていくことにも取り組んでいきたいと思っています。ツアーや食を通じた場づくりなどを企画していますが、具体的な活動内容については、またどこかで改めてお話ししたいと思います。

長い間、本当にお世話になりました!そしてこれからも、よろしくお願いいたします。グリーンバードの分、少し時間ができるので、何かご一緒できることがあれば誘ってください!

令和元年7月1日
横尾俊成

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