未来のために、僕たちができること。〜2015年の振り返りとこれから。


今年もあっという間の1年でした。議員のため年賀状を送れないことをご容赦いただきつつ(答礼のみ、手書きでできます)、代わりに年初に掲げたことをここで振り返り、次の年に向けての決意を書きたいと思います。

できたこともできなかったことも、それぞれたくさんありますが、皆さんからの多大なる応援をいただき、なんとか一年、(平穏とは言えませんでしたが)無事に過ごすことができました。改めて感謝したいと思います。ありがとうございました!

来年も、まだまだやるべきことがたくさんあります!次の一年も、どうぞヨロシクお願い致します。

<議員として>
● 多くの方々に支えられ、そして大事な時間を削って応援してくれた仲間たちのおかげで、4月に行われた港区議会議員選挙にて2期目の当選をすることができました。お陰さまで前回より800票近く伸ばし、2200票を得ることができました。その重みを感じながら、選挙の時に掲げた「港区を良くする20の新アイディア」の実現に向けて、行政職員や他の議員の方々とともに日々邁進していきたいと思います。

● 今年は、ずっと提案していた「Wi-Fiフリー」、そして「自転車シェアリング」の試行実験がはじまったこと、また「オープンガバメント」に向けたオープンデータ化の取り組みがはじまったことなどが特に嬉しかったです。活動の成果は他にも、子育て支援のインフラ整備や待機児童ゼロへの取り組み、やんちゃし放題の公園「プレーパーク」の導入、防災のコミュニティづくり、太陽光発電・コジェネレーションシステムの導入、企業・NPOと行政との恊働に向けた取り組みなど、様々なところに現れてきました。

● まちに住む人、働く人、学ぶ人みんなが地域にできることを考え、アイディアを実行するための場「みなトーク」から生まれたプロジェクトも多数実現しました。中でも、子育てで忙しいお母さんたちがお子さんを預けてカフェやヨガなどでリラックスして過ごすことのできるイベント「Happy Nappy Dayピクニック」は、恒例のイベントとして定着しつつあります。

● 日々の参加型の活動の成果などを評価していただき、「第10回マニフェスト大賞」を受賞いたしました!日々の活動を支えてくれているインターンの学生たちをはじめ、本当に多くの仲間に力をもらっていることを実感しました。

○ 任期が終わるまでの間に、「港区を良くする20の新アイディア」の実現に取り組む他、「議会基本条例の制定」など、他の議員の方々とともに透明で自由で活発な議会づくりに向けた制度づくり、仕組みづくりに尽力しつつ、次の世代を育てることに力を注ぎたいと思います。(そのためのイベントと本を準備中。乞うご期待!)

<NPOの代表として―グリーンバード>
● 設立から13年目となったグリーンバードは、国内外に70のチームを持ち、各地でまちのごみ拾いやまちづくりのサポートを行う団体になりました。(昨年ご報告した時から7チーム増えました!)最近は特に海外からの問い合わせを多くいただき、欧米、アフリカ、アジアなどでも数多くのチームを展開しています。

● 今年行った大きなイベントの一つに、「海の日ごみゼロアクション2015」がありました。日本財団の協力のもと、「海でつながるプロジェクト」の一環として、全国の海岸、海辺、港、川などを清掃しました。ごみ拾いアプリのピリカやスタンバイ、その他の団体の協力も得て、10万人のごみ拾いに成功しました。街ごみから川ごみ、海ごみへ。それぞれの団体とも協働しながら、来年以降も続けていければと思っています。

● 東京都さんの企画に協力し、きゃりーぱみゅぱみゅさんと共にハロウィンイベントの参加者に「HALLOWEEN & TOKYO」限定のカボチャのごみ袋を配布し、東京らしいクリーンなハロウィンを呼び掛けました。渋谷、新宿、六本木、秋葉原ではクリーンナップイベントも行いました。

● GAPやJeep、野村不動産をはじめ、僕らの活動を寄付等で応援し、一緒に育ててくれる企業様も増えました。(現在集計中ですが、寄付額は過去最高を達成する見込みです。)大阪マラソンでは、チャリティランナーの皆さんから多数の寄付をいただきました。一年を通じて、メディアにもたくさん取りあげていただきました。

○ 先日、グリーンバードがさらにカッコ良く生まれ変わるためのアイディア出しを事務局スタッフ全員で行いました。(今はまだ言えませんが)ワクワクする施策がたくさん出てきました。来年には新しいスタッフも迎えます。各チームのリーダーとのコミュニケーションを密に取りつつ、みんなで新しい時代のグリーンバードづくりに取り組んで行きます。

○ 海外を中心に、来年も新たに7〜8チーム設立する他、ごみから人々の生活を探る「ごみ総合研究所(ごみ総研)」の発足、それに2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた施策づくりも着々と進めています。認定NPOの取得に向けた準備も。

<NPOの代表として―マチノコト>
● 編集者/ライターの江口晋太朗さん、モリジュンヤさん、それに友人の入山忠くん、竹田芳幸くんに加わってもらい、まちづくりに携わりたいという人々のヒントとなるコミュニティデザインマガジン「マチノコト」を立ち上げてはや2年が経ちました。(今年、NPOの法人名をウェブマガジンに合わせ、以前の「スタンバイ」から「マチノコト」に変えました。)

● 行政の職員、NPOの職員、企業の社員、政治家が平等の立場で一つの課題についてゲストとともに話し合い、交流を深める場として、「マチノコトオープンゼミ」という取り組みもはじめました。

○ 来年はワークショップやツアー、コンサルなどの活動も拡げていきつつ、持続可能に経営できる方法を確立したいと思います。また、行政やNPOの職員、その他これからまちづくりに携わろうとしている人がすぐに自分が興味をもつ分野の記事を検索したり、まちのプロデューサーと意見交換できたりするような機能をサイトにつけるべく、リニューアルを考えています。

<その他、様々な活動>
● 消防団員として地域防災の活動、またNPO赤坂氷川山車保存会の理事、あるいは「ともえ会」として神社の行事やお祭りのお手伝いをしています。町会の活動にはインターンの学生とともにできる限り参加しています。今後も広告会社で培った「プロモーション」の武器を活かしてまちに貢献できればと思っています。

● 産学社の末澤寧史さん、コンサルタントの細川甚孝さんとともに、「Reading for Change〜社会を変える読書会」を立ち上げて1年が経ちました。社会活動家の湯浅誠さんをはじめ、今年も多くの方にゲストとして来ていただき、「社会を変える」ための具体的な方法を学びました。

● 日本財団「次の災害に備える企画実行委員会」のアドバイザーとして活動しました。特定非営利活動法人グリーンズの正会員もやっています。

● 港区在住・在勤・在学の早稲田OBが加入する港稲門会の幹事になりました。活動を通じて、早稲田魂を次の世代に引き継いでいきたいと思います。

● (とかいいながら)こっそり受験していた慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科(後期博士課程)から合格通知をいただきました!来年4月から、仕事の傍ら夜間などに大学に通い、著書『社会を変えるには』がベストセラーとなった小熊英二先生の下で、研究を進めていく予定です。研究テーマは、「政策の決定過程における人や組織の効果的な関与のあり方、またそのモデル化に関する研究」。ある政策を実現したいと考える市民が議会や行政(+メディア)にどう働きかければ最も効果的なのか、またその時議会や行政はどう対応するべきかについて明らかにしたいと考えています。

● 今年も、高校や大学、財団、省庁・地方自治体や商工会議所などの研修会、その他新聞社主催のイベントなどで多数の講演をさせていただきました。また、テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、WEBなどたくさんの媒体で取材を受けました。

● 月刊『ソトコト』で5年近く連載していたコーナーをリニューアルしました。10月から「まちのプロデューサーズ」と題して、毎月先人たちにまちづくりの秘訣をインタビューしています。公開インタビューという試みもやってみました。「日経カレッジカフェ」では「僕ら流社会の変え方」という連載もスタートし、これまでの12個の記事をアップしました。ハフィントンポストやブロゴスでも頑張って月に1回くらいは書く習慣をつけ、若者に向けた記事やコラムを増やしていきたいと思っています。

○ 最近、仲間と「二地域移住」について研究しています。先日は事務所スタッフとともに神山町を視察してきました。地方都市(新潟)のまちづくりに興味を持っています。

以上、つらつらと書いてしまいました。まだ書けないけれど今から楽しみなこともたくさん仕込んでいます!後進の育成にも力を入れつつ、超優秀なインターンの学生やOB、その他たくさんの仲間たちとともに、来年も突っ走りたいと思います。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します!

それでは、皆さん、良いお年をお迎え下さい!

2015年12月30日
横尾俊成

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