何のしがらみのない新人という立場で、予算の使い方や事業主体、事業のあり方を検証するプロジェクトチームを立ち上げます。企業に勤めていた者としての目で、行政、企業、NPO、どこがその事業をやるのが最も効率が良いのかを考え、事業主体を行政から民間に大胆に移していきたいと思います。
議会を年に4回、青空の下に解放し、誰もが気軽に傍聴できるようにします。買い物帰りに立ち寄れる、そんなカジュアルな場にしていきたいと思います。インターネットなどを使った生中継なども導入。みんなに注目されれば、議員も襟を正して仕事するはず!今は年にたった数件の議員立法も、増やしていければと思います。
東北地方太平洋沖地震では、港区にもたくさんの帰宅困難者が出ました。はじめて経験する事態に、街はちょっとしたパニック状態でした。有事の際は、まさに助け合いが大切。今回は飲食店やコンビニ、その他の企業やボランティア団体がそれぞれのやり方で即座に対応に当たったけれど、「地域の絆が薄い」と言われる時代だからこそ、こういう時のために何をするべきか、きちんと準備しておく必要があると感じました。高層・低層問わず住宅の総合的な震災対策をより強く推進したり、港区で生活する全ての人のために分かりやすい携帯式の災害マニュアルや安全マップを作成したりするのは、必ずやらなければならないこと。それに加えて、今のうちから老若男女みんなが参加しやすい、港区をあげての実践的な防災訓練を実施することや地域の防災チームを結成することも必要だと思います。
町会や商店会の人手不足に「社会のために何かしたい」と考える人たちの需要を組み合わせ、街の課題を解決していきます。お手本は、2003年に渋谷区がつくった「シブヤ大学」。街の人が時には受講者になり、時には先生になる。みんなで学び、みんなで教える場、みんなが街づくりに参加する場の始まりです。地域を担う人材を、地域で育てる。そんなふうになったら、素敵だと思います。
この街で働き、街づくりに関わっていこうとする起業家や学生を、街をあげて全面的にバックアップします。家賃の補助や区にある遊休地の貸し出し、シェアハウスなどの補助に加えて、将来的には税などの優遇施策も検討したいと思います。若い世代にコミュニティ参加を促しつつ、「社会起業家」がたくさん生まれ、育つ街:「社会起業家版シリコンバレー」をつくります。
社会起業家って何?
社会変革の担い手として街の抱える課題を事業を通じて解決する人のこと。社会問題を認識し、その変革を起こすために起業という手法をとります。これまでのように経済的な価値だけでなく、どれだけ社会にインパクトを残したか、いいことをしたかに重きを置いています。我がグリーンバードの長谷部健さんもその一人。最近では、フローレンスの駒崎弘樹さん、Table for Twoの小暮真久さんなどが有名です。お二人とも、企業を辞めて独立したんですよね。社会を良くしようと頑張っている人たちの背中を押すことが、またそういう人が次々と生まれる土壌をつくることが、これからのカッコいい行政のあり方だと思います。
歴史や文化の魅力でいっぱいの港区を多くのランナーの方に走ってもらえるように、一部に専用レーンを設けます。歩行者の安全を確保することと観光資源を知ってもらうことを同時に実現します。
港区には70を超える大使館が集まっています。その一部をお借りして、もしくは港区にある空きスペースを利用して、各国の物産展を開催します。世界の物に日々触れることができたら素敵ですよね。1週間単位で大使館をリレーしていけば、港区では一年中「大使館物産展」が開催されることに!
東北地方太平洋沖地震では、日本中からたくさんの支援が被災地に届けられています。日本にも、寄付の文化が育ってきています。たとえば、今回も大きな役割を果たしているNPO法人チャリティ・プラットフォームのような団体と協力して、スポーツ施設など区営の施設を中心に、港区全体に募金箱を設置します。寄付金は、防災対策、バリアフリー施設の整備やユニバーサルデザインの採用など、年齢や障害の有無に関わらず誰もが安心して暮らせる街をつくるための費用などにあてていきます。
お母さんたちの集まりに行くたびに深刻さを痛感する子育て環境。その改善を急ぎます。働きながら子育てをするお母さん、お父さんの負担を軽減します。保育園の新設と許認可数の増加、保育士さんの待遇改善、育児休業制度の充実等などの総合的な対策で、待機児童数ゼロのために動きます。とはいえ、上記全てを実現するには一定の時間が必要です。今困っている方がすぐに利用できるような環境も整えたいと思います。駐車場やマンションの一室などの空きスペースを利用して、きちんと訓練された保育士さんや街の方とともに、一時預かりのための保育施設を新設します。たとえば、駐車場の空中を10年間限定の定期借地として契約し、安価で再利用のきくパネル工法を採用して保育施設に。NPO法人フローレンスなど、子育てに携わる企業やNPOには積極的に参入していただきたいと思います。
子どもが伸び伸びと遊び、発想力が刺激されるような新しい形の公園づくりを検討します。子どもは友だちや大人など、様々な人とのふれあいや自然との親しみや遊びを通して成長するものだと思います。もし身近にそんな公園があれば、子どもはゲームを置いて、外に駆け出していくのではないでしょうか。たとえば、渋谷区の代々木公園内にある「はるのおがわプレーパーク」のように、地域の大人みんなが見守りつつも「自分の責任で自由に遊ぶ」、やんちゃし放題の公園が増えれば魅力的ですよね。
港区にはたくさんのIT企業があります。また多くの方が子育てをしながら働いていらっしゃいます。企業に協賛していただき、Wi-Fiフリー、パソコンの貸し出しを実現し、親が仕事をしながら子どもを遊ばせられる公園をつくります。
これからの社会で必要なのは、国際感覚をもった「グローバル人材」とは良く言われること。幸い、港区にはたくさんのインターナショナルスクールがあります。区立の学校との単位互換制度等も検討し、国際交流を活発化していきます。
スポーツチームやアーティストの事務所、伝統文化の活動拠点、それに外国からの方が多い港区ならではの特徴を活かして、教育現場に彼らの力を活用していきます。野球教室やサッカー教室、芸術や英語の授業を港区に住む有名人にやってもらえたら、きっと子どもたちは大喜びで勉強しますよね。
ペットは人の心を癒してくれる、かけがえのない家族の一員です。ドックランの充実に加えて、ペットとふれあえるお店や施設を増やします。ペットと歩ける道を整備する一方、NPOなどと連携して飼い主にはマナーをきちんと守ってもらえるように啓発し、動物が苦手な人も含めて人とペットが共存できる環境を整えます。
お年寄りの方にいつまでも元気でいてもらうことは、街にとってもすごくありがたいことです。スポーツの力を利用して街の方との交流を生み、健康維持を促進します。港区に多数あるプロの団体にも協力してもらいながら、スポーツの講座や大会を充実させます。また、区内の65歳以上の方がスポーツ観戦をする場合は、その料金を半額にするだけでなく、お孫さん一人につきその料金を無料にします。
「アクティブシニア」の方々には教育や地域活性化などの分野で、これまでの知識と経験が活かせる場をつくります。例えば、保育現場の人手不足を補うべく、お年寄り大活躍の子育て施設の設置と拡充を検討します。お年寄りの方に関わっていただくことは、昔の学びや知恵、地域の話を子どもたちに伝え育てていくことにもつながります。
アクティブシニアとは?
いわゆる団塊の世代を中心とした、健康で、かつ社会と積極的に関わる意欲をもった方々のこと。仕事をしたり、NPOなどでボランティアをしたり、社会の中でまだまだやれる方々に、いかに街づくりに関わっていただくかが、行政の知恵の使いどころ。僕はずっとおじいちゃん子でしたが、祖父を通じて、近所のおじさんや町内会の方々から、街の成り立ちや戦争のことなどたくさんのことを学んだ記憶があります。コミュニティがどんどん希薄化している時代ですが、新しい形でそうした温かい関係をつくっていくことができたら。街の中で子どももお年寄りも気軽に交流できたり、そこから新しいコミュニティが生まれたりしたら素敵ですよね。
お年寄りの方々とその家族を支える施設やサービス(ユニバーサルデザインを取り入れたスポーツ施設やふれあい施設、緊急通報・連絡システムの整備、介護家族の相互交流の場の提供など)を充実させます。お年寄りにとっていい街づくりは、その家族や子どもにとっての安心・安全にもつながります。誰もが暮らしやすい街を目指します。
港区は環境に配慮した様々な取り組みを行っていますが、それをビジネスにつなげ、一大産業に育てることに挑戦したいと思います。既に始まっている屋上緑化に対する助成を推進するとともに、ソーラーパネルなどの新しいシステムを取り入れます。そうすることで、「区内の電力を区内でまかなう」ことにチャレンジするだけでなく、新たな雇用も創出します。また、海外の有力なベンチャー企業を招き、日本での事業をサポートすることで、彼らの新技術を取り入れていきます。
私も滞在した「ロハス」※発祥の地、アメリカはボールダーにならい、区内で支出するお金(歳出)の3%(=約30億円!)を使って土地を購入し、企業やNPOなどの協力を得てそこに緑を植えていきます。毎年、毎年、街に少しずつ緑が増えていく仕組みです。街の空気がおいしくなるだけでなく、防災の観点からも優れたシステムです。また、緑を増やすことは、「ヒートアイランド現象」の抑制にもつながります。結果として、皆さんの電気代が節約できたら素敵ですよね。
※ロハス・・・健康や環境に配慮して生活する人たちのライフスタイル
区営の食堂や給食などで提供する食材、イベント等で消費する食材を、オーガニックなものに替えていきます。野菜などは都内近郊の農家から購入し、輸送中に出るCO2の排出量を減らします。また、食堂で出た生ゴミは肥料にして農家に戻すことで無駄を減らします。そうすることで、子どもたちの環境意識を育むことにもつながります。
ピンバック: 社会活動の原点が、港区ワールドカーニバルに。 | 港区議会議員 横尾俊成(横尾としなりの会)