被災地からの報告その2 :グリーンバードの物資を気仙沼へ


4月3日、23時。シーンと静まり返った新宿に、ウィンローダー/エコランドの4トントラック1台、バン1台。

今回のミッションは、「J-WAVE Heart to Heart」プロジェクトに協力し全国のグリーンバードのメンバーに呼びかけて集めた物資を、気仙沼に届けること。Rebirth Projectの方、ロハスビジネスをやられている方々、タレントさんなどとともに、一路現地に向かいました。

東北自動車道・福島県以北の悪路(これも地震の影響)に悩まされながら車に揺れること10時間。金成SAで仙台ファミリアの島田さん(北海道から仙台に移り住んだ地元の情報リーダーの一人)と合流し、ここからは彼の指示に従って物質を配っていきました。

途中、海抜の低いエリアと海沿いはほぼ壊滅状態。地元の方によると、「住宅の数区画が全て、なくなってしまった」。

地震発生から3週間以上が経ち、自衛隊などの活躍で主要道路の瓦礫除去はだいぶ進んでいます。それでも住宅地はまだこんな感じ。復興は長期戦になりそうです。

「森前林自治会」に到着したのは11時。自宅避難をされている方約1300人分の物質を届けました。地元の方10人とともに手渡しリレーで運ぶこと2時間。自治会館は全国の皆さんからいただいた物資でいっぱいになりました。

今回、特に喜ばれたのは、赤ちゃん用のウェットティッシュやコンタクト用品、ストーブ、下着・防寒着や加熱などせずにすぐ食べられる食料品など。必要最低限の物資は届き始めたので、日常生活を送るのに「かゆいところに手が届く」物がいいようです。

トラックからの運び出しと仕分けが終わった後、全国の皆さんへのたくさんの感謝の言葉をいただいた上に、「どうせ日持ちしないから」とスタッフに余ったおにぎり(救援物資として自治体から届いたもの)を分けて下さいました。大変な中でも、明るく気丈に振る舞うお母さんたちに、逆にたくさんの勇気をもらいました。

車中でもさらにお話を伺うことに。「地震から1週間は本当に辛かった。凍えるように寒い中、食べるものもなく、本格的な救助も進まない中で、近くの人たちで支え合った。割り箸も、一本を洗ってみんなで回して使っていた」とのこと。主要道路も開通してある程度物資も入ってきた中で、これからは復興への長い道のりを歩んでいくことになります。

「応急処置」を施してまた元のように「戻す」のか、あるいはこれまでの価値観やしがらみから転換して新しい街づくり、コミュニティづくりを「進める」のか、こういう時だからこそ、大きな視点で考えるべき時だとも思いました。

東京に戻って来たのは一夜明けて23時。中身の濃い一日でした。復興の次のステージに向けて、今回一緒に行ったメンバーや他の仲間も含めて、もう一度「何ができるか」を考えてみたいと思います。

余談ですが、運んでいる時はすごく熱くて、脱いだダウンを現地に置いてきてしまいました。あちらで役に立つことを信じつつ・・・

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