「まちを良くする具体的なアイディア」で勝負。


いよいよここ港区でも、統一地方選挙の選挙期間に入りました。投票日は4/26ですが、当日予定がある人のための「不在者投票」もできます。なかなか慣れない「選挙戦」ですが、たくさんの仲間に支えられ、なんとかここまでやってこれています。

5年半勤めた広告会社を辞め、「批判や批評ではなく、アイディアでまちを良くしていく」ことを目指して港区議会議員に初当選させていただいてから、あっと言う間に任期の4年間がたちました。この間、まちに住む人・勤める人・学ぶ人など多くの人の参加を得て、子育て・教育、環境・防災、コミュニティなど様々な分野の課題に取り組んできました。

活動範囲は、議会の中にとどまりません。港区に暮らす人、働く人たちの声と知恵を集める場「みなトーク」を開催し、みんなでアイディアを出し合っては提案することを繰り返してきました。行政ではすぐに実現できないアイディアは、NPOを設立したり、民間の団体とコラボレーションしたり、ボランティアの力を活用することで実現してきました。

そして、活動の成果は、子育て支援のインフラ整備やママの日イベントの実施、待機児童ゼロへの取り組み、やんちゃし放題の公園「プレーパーク」の導入、防災のコミュニティづくりやエンターテイメント性のある防災訓練の実施、自転車シェアリングの導入、太陽光発電・コジェネレーションシステムの導入、企業やNPO、ボランティアと行政との恊働に向けた「オープンガバメント」「オープンデータ化」への取り組みなどの提案に、また街の様々な場所にあらわれています。

私が議員を志したきっかけ

ここで、改めて、私が4年前、議員を志す一つのきっかけとなった出来事を紹介させていただきます。NPOの活動でいつものように街のごみ拾いをしていた時のことです。

その日は区から業務委託をされた方が同様にポイ捨てたばこを拾っておりました。ちょうど道ですれ違ったので、「お疲れさまです」と声をかけると、向こうの方は「ああ、こちらは私たちが拾うのでいいですよ」とおっしゃいました。きっと親切でおっしゃっていただいたのでしょうが、私は少し違和感を感じました。私たちは無償で、楽しく、喜んでごみを拾っている。一方、先方は私たちの税金で、仕事として行っている。むしろ、「私たちがやるからいいですよ」と言いたくなってしまったのです。ごみは、私たちのような団体が拾えばいいし、そもそも街の中で「ポイ捨てしない」という文化をつくればいい。それには、自分たちのまちを好きになる人、そして地域に少しでも貢献しようとする若者を増やさなければならない。そう思ったものでした。

数年前、私たちのNPOはパリの市長に表彰していただきました。その時も同じです。パリで年間数十億円かけているポイ捨てごみの処理費用を、彼らの言葉で言う「サムライ」がボランティアで拾ってくれたら、随分節約できる。そしてそこで浮いたお金は、パリが抱えるその他の課題の解消に回せばいい。雇用も、そこでつくればいい。私たちの「パリチーム」が日本のゴミ拾い文化をパリに広め、今ではパリジェンヌたちがこぞって参加してくれるようになりました。

少子高齢化の時代にあっては、次の世代に負担を残す「箱モノ」ばかりをつくるのではなく、如何にアイディアで街の課題を解決するか、またその過程で如何に多くの人を巻き込んでいくかが重要だと思います。「社会のために何かしたい、でもやり方がわからない・機会がない」そんな風に考えている人たちや企業、NPOと街をもっと結びつければ、少ない予算で多くの課題が解決できます。そして、「社会に役立つ」という実感や人とのつながりが、これからの豊かさにつながるのだとも思います。

アイディアをもっともっと議論していきたい。

そんな想いを込め、次の4年に向けて作成した「港区を良くする新20のアイディア」は、多くの仲間の協力を得て、街頭などで配布してきました。4年間で達成できたこととできなかったことを総括し、さらにもっと良くしていくためのアイディアをたくさん詰め込んだこの政策集は、たくさんの仲間の協力を得て、手配りできた数だけでも35,000部となりました。おかげさまで本当に多くの方に受け取っていただくことができました。

公職選挙法により、選挙期間中ビラの配布はできませんが、それでも街頭には引き続き立つつもりです。(選挙カーやマイクを使った演説はしません!)サイトなどでも読んでいただきつつ、皆さんからフィードバックなどをもらえたら嬉しいです。港区を良くするアイディアを、もっともっと議論できたらと思っています。引き続きのご支援、どうぞよろしくお願い致します!

最後に、事務所も持たない僕についてきてくれた仲間たちへ。

力を貸してくれて、何よりも戦う勇気をくれてありがとう。残り一週間を切りました。もう少しだけ力を貸してください。

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