「改革は、行き過ぎなければ進まない。」


新渡戸国際塾。

今日はあの「プラザ合意」に立ち会い、「通貨マフィア」との異名を持つ行天豊雄・国際通貨研究所理事長とのディスカッション。「日本の針路:グローバル人材の条件とは」というタイトルで、示唆に富んだお話をたくさんいただきました。

以下、特に印象に残った言葉を列挙します。

●行天氏「今の日本は世界的に恵まれているが、この生活水準がもはや持続可能ではないことは明らか。改善には、制度や価値観を改革しようとする強い気概と、グローバルで考え、行動する姿勢が必要。」

●「若い世代の発想力・企画力・実行力をできるだけ発揮できるような制度的な仕組みをつくることが大切。少子高齢化により若者の発言力がどんどん低下していく中で、若い人はもっと声をあげるべき。ストリートに出ることが大事。」

●「これからの日本人に必要なもの:①国際的に生き抜く力(自分の強みを磨いて一目置かれる存在になる)②国益を絶えず考える力③diplomacyを行う力(冷静さ、打算する力、判断力)④人間としての魅力」

●「経験をたくさん積んだ上で、そこから汎用性のある要素を取り出し、価値にする作業を怠らないこと。経験には誰も反発できないから、それがその人の強みになる。」

●「日本が破たんでもしない限り、円高基調は変わらない。円高を嘆く前に、被害が大きくなる構造を変えなければならない。非価格競争力を持ったニッチな産業をつくったり、グローバルなサービスを提供できるベンチャーを育成するなどの努力を怠ってはいけない。」

●「改革は、行き過ぎなければ進まない。」

講義後の飲み会も、本当に熱くて、温かかったです。「若者にバトンを」とおっしゃる氏に敬意と、私たちの責任を感じました。恐れず、思い切って、踏み出していかなければ。

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